テトラ ポット と は。 テトラポットの役割と海水魚の関係性!

ブラクリを自作して、テトラポットにいる根魚(メバル、カサゴ、ソイ)を狙ってみよう!

テトラ ポット と は

こんにちは。 ライターのオケモトです。 強風の中失礼します。 画面右には美しい海が広がっていますが、今回見てほしいのは、その手前。 テトラポッド テトラポッドって、あの丸みを帯びて脚がついているようなフォルムが可愛いし、海辺に雑多に積み上げられている感じも好きなんですよね~。 海に行ってもテトラポッドばかり見てしまいます。 それにしても、こんなにたくさんのテトラポッドを誰が作ってるのか。 きっと職人が一つ一つ丁寧に作っているに違いない! というわけで、テトラポッドに詳しいこちらのお二人に話を聞きに来ました。 日本消波根固ブロック協会 消波ブロック等を使用した土木事業に関する施工技術の調査研究を行う、国内唯一の団体。 株式会社不動テトラ テトラポッドを取り扱う建設業者。 他にもトンネルや道路、港湾など構造物の築造なども行っている。 テトラポッドってどうやって作るの? 「よろしくお願いします! 今日は テトラポッドについて聞きに来ました」 「その前に、おそらくオケモトさんが言っている『テトラポッド』というのは、『消波ブロック』のことですね。 シャープペンシルとかマジックテープみたいに、商品名が有名になりすぎてジャンルそのものを指すようになった、みたいなことですか」 「ですね」 「理解しました。 では改めて質問なんですが、そもそも、 消波ブロックってなんで必要なんですか?」 「その名の通り、波のエネルギーを消すことを目的として作られています」 「一番わかりやすい例ですと、港には船が入ってきたり、荷を下ろしたりしますよね? その時に、 強い波があると岸壁にぶつかったりする。 そこで、防波堤を作り、さらに消波ブロックを置いて波を弱める必要性があるんです」 「あ、なるほど」 「普通の海岸でも、 付近の家に波がいかないようにだとか、 道路に波がかぶらないように、といった理由があって設置しています。 あと 砂浜が波に取られて減らないようにとか、理由は色々ありますね」 「 消波ブロックがなければ、港には気軽に船が出入りできず、海岸線沿いの道路や家は水浸しになりかねないと。 かなり重要な役目があったんですね」 港の様子。 防波堤と、その周囲には無数のテトラポッドが設置され、波から港を守っている(長崎県・阿連漁港) 「海辺に行くと何百個も……それこそ無数のテトラポッドを見かけます。 どうやって作っているんですか? 職人が手で掘ってる?」 「いえ、残念ながらテトラポッド職人はいません。 我々がテトラポッドの型枠をお貸しして、業者の方がコンクリを流し込んで完成させます」 「 もっとも標準的なもので20トンあるし、中には5メートル(80トン!)のものもあります。 人間が掘るのは無理ですね」 「え、ちょっと待ってください。 標準的なもので20トン!? 軽自動車の重量が1トンくらいだから…… テトラポッド1個と軽自動車20台が同じ重さなの!? 海岸沿いに無数に並んでるあれ、 一個一個が、軽自動車20台分あるってこと? 」 「我々にとっては当たり前なんですが、知らない人は驚くかもしれませんね」 「そんな重たいもの、どうやって海まで運んでるんですか? 軽自動車20台で運んでる!?」 「いえ、まず 運ぶという考え方を捨ててください」 「???」 「何トン・何十トンものテトラポッドを、海辺まで何度も運ぶのはあまりにも効率が悪いというか、ほぼ不可能です。 確かにこんなの運ぶのは無理だわ…… 「頑張ったら、24時間で何個作れます…?」 「仮に型枠の個数が無限にあるとして、あとは生コンがどれくらい供給できるか……」 「生コンの供給量は一日だいたい100立方メートルくらいかな。 なので1グループが1日に作れるテトラポッドは、一番小さいので一日50個。 一番大きいのだと3個くらい」 「しかも、コンクリが固まるまでに数日かかるので、実質24時間ではひとつも完成しません」 「え? え? え? 海辺の、あの何百個ものテトラポッド……そんなに少量ずつ作ってるの!!?? 途方もない話ですね!」 「人員を増やせるなら、グループを増やすことでもっとたくさん作れますけどね。 みなさんが想像してるより少ない数しか作れないんです」 「個人的にテトラポッドを購入したいんですが、20トンクラスの完成品1個だと、値段はざっくりいくらでしょうか」 「ざっくりだと、20万円くらいですかね。 ただ個人には販売してませんが」 「えぇ~!? せっかく住んでるマンションに置こうと思ってたのに」 「大家さんに怒られるので、絶対やめたほうがいいです」 完成したテトラポッドはクレーンで移動させます 防波堤などの場合は船で運びます。 これ、一体何トンあるんだ 「先ほど、大きいものだと5メートルあるとおっしゃってましたが、僕の周囲ではあまり見かけた記憶がありません。 どこに使うんですか? 巨人の漁港?」 「防波堤の一番先なんか水深が深いので、波も大きくなるんですね。 そういうところに置きます」 「あとは沖縄とか。 台風の常襲コースなので」 「なるほど! 台風がよく来るところは波も大きいから……」 「小さなものだとふっとんじゃうんですね。 人間にとっては運ぶことすら困難な重さなんですけど、自然はすごいですよ」 「なので、我々は 設置の前にその場所の波を計算します。 それに基づいて適切なテトラポッドを選ぶわけです」 「ちなみにテトラポッドって一度設置したら永遠に使える?」 「いえいえ、波に洗われ、砂利に洗われ、どんどん削れて行ってしまいます。 地盤が柔らかいところですと、沈んでいってしまうこともあります」 頭しか出ていないテトラポッド 「波に削られるとかさが減ってくるので、そうしたら新しいのを上に積んでいきます。 かさ上げっていいます」 「上に新しいのを積むのか! 重いからどかせないし、海に浸かってるから補修も難しいですもんね」 テトラポッドの歴史 「テトラポッドってどこで生まれたんですか? 日本?」 「 フランスのネールピックという会社が 1949年に発明しました。 フランスの植民地の一つ・モロッコに火力発電所がありまして。 その突堤に使われたのが最初だと言われています」 「フランスが発明したのか! じゃあテトラポッドってフランス語だったんだ」 「いえ、ギリシャ語です。 4本の脚という意味です」 「そこはギリシャ語なんだ」 「ちなみに 日本では昭和30年(1955年)ごろに使われ始めました」 「最初の最初、 一番始めのテトラポッドって、どういう形だったんですか?」 「その昔、防波堤を作る時は 石で作ってたんですけど、流されないような大きな石ってあまりないんですね。 大きくても10トンくらいまでしかない」 「確かにそんなにでっかい石、あまりないですよね」 「そこで、コンクリートで 真四角の立方体を作って波消しに使いました。 しかし立方体は波に対して安定性があまり良くない」 「というわけで、ネールピック社が、この一番左(黄色いイラスト)の波消しブロックを発案しました。 そこからより効果のあるものを突き詰めていって、現代では右のタイプ(赤いイラスト)になったんですね」 「最初のは脚が丸かったんですね。 丸いままだとダメだったんですか?」 「 脚は大きいほうが波を消せるんです。 なのでどんどん伸ばしていき……かといって尖りすぎると脆くなるので、今のバランスに落ち着いたって感じですね」 「 今の形のテトラポッドのほうが、コスパもよくなりました。 立方体だと生コンが60トンくらい必要だったんですが、今は20トンくらいで済みます」 「イメージとしては 正方形のほうが防御力が高そうに思えます。 だって脚と脚の間はスカスカってことですよね? 住宅の壁だって、隙間でスカスカだったら外気が入ってきちゃうじゃないですか」 「消波ブロックに関しては、そうではないんです。 隙間があるとその中に波が入り込んで、エネルギーが分散され、弱まってくれる」 「ちなみに一般的なテトラポッドは、 容積の半分が隙間で、もう半分がコンクリートです。 また、脚と脚が絡まり合って動きにくいという特長もある。 形にはちゃんと意味があるんですよ 」 「へぇぇ~! 意外! 隙間があるほうが良いんだ」 「とはいえ、隙間は多すぎても少なすぎてもだめで、しかも場所によって、波によって最適な形があります。 バランスが一番大事ということですね」 あらゆる場所に対応するため、こんなに色んな形のブロックがあります 「例えばなんですけど、消波ブロックの代わりに 二宮金次郎の石像を並べても効果はありますか?」 「複雑な構造のほうが波は消せるので、面白いとは思いますけどね」 「ありなの?! じゃあ作りましょうよ~」 「ただ、 複雑な形状はコストがかかるから、予算的には厳しいかなあ。 廃校になった学校から集めるとか……?」 「 強度に不安がありますね。 あと、波の高さによっては 5~6メートルの巨大な二宮金次郎を作らなきゃいけない。 そんなものが無数に海辺に居たら、怖くないですか?」 「無理か……。 ていうか、そもそもの疑問なんですけど、ブロックではなく、 巨大な壁を作ったとしたら効果はありますか? 進撃の巨人みたいな」 「水を防ぐという点では効果はあります。 そうしたら船が港に近づくのが困難になりますね」 「反射した波と波がぶつかると、三角波っていう もっと大きな波になるので、その対策も必要になります」 「う~ん、難しいな。 壁の周囲をぐるっと消波ブロックで囲むとか」 「じゃあ消波ブロックだけで良いのでは?」 「あ……」 日本を守る消波ブロック 「消波ブロックって世界中にあるんでしょうか」 「もちろん海外でも使われています。 私は2年くらい前にアフリカに据え付け指導にいきました」 「ひょっとして、 日本の消波ブロックの技術ってめちゃくちゃ進んでます?」 「かなり進んでいます。 海に囲まれた国ですから。 しかも 台風の常襲コースでもあります。 どうしても 防災技術が発達しますね」 「また、 波は国土を削るという問題もあります。 アメリカなんかは広いから、砂浜がすり減っても別の場所に住めますが…… 日本は狭いから、ちょっとでも削られるわけにはいかない。 ということで消波ブロックの技術が進んできました」 「島国だからこそ、国土を守るために 消波ブロック先進国になったと。 ちょっと誇らしい気分ですね。 今日は貴重なお話をありがとうございました!」 まとめ 気軽にテトラポッドの作り方を聞きに行っただけなんですが、 海辺の居住区の確保、更には 削られる日本の国土を守るためにテトラポッドが大活躍していることがわかりました。 かっこいいだけじゃなくて、重要な役割を持っていたんですね。 みなさんも海辺に行った時は、海だけではなくテトラポッドにも注目してみてください!.

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多摩川・川崎散歩「羽田連絡道路」に向けて!テトラポットの作り方

テトラ ポット と は

概要 [ ] 外海に面した地域では、が浅くなる海岸近くにおいて、の影響によりが浸食されていく。 特に日本では、戦後、全土のに大量のが建造されたため、河川からや海岸線への土砂の流出と堆積が極端に少なくなり、著しいが発生している。 さらに、海岸線近くにまで建造物が建てられていることが多く、一層海岸線の浸食を防ぐ必要性がある。 このため、海岸沿いに多数の大型ブロックをかみ合わせて並べることで、波のエネルギーを減衰・消散させる目的で設置される。 設置される場所は海岸線の他、(人工の離水海岸)として、沖合に設置されることもある。 また、ブロックをで積み上げるという施工性の容易さから、近年では海岸ばかりではなく、などの防災工事の現場でも利用されており 、の際の緊急工事などに利用されている(この場合、単にコンクリートブロックと呼ばれる)。 種類 [ ] 設置前の消波ブロック のに抵抗するため、単体でも重量は0. 5t - 80tと大きいのが特徴である。 形状もかみ合わせを考慮し、四脚ブロック、六脚ブロック、八脚ブロック、中空三角ブロック、ドーム型等様々なものがある。 これらはを制作する会社毎にバリエーションが異なることの他、波や河川のの強さなどで適した形状を製作しているためである。 消波ブロックの多くは製だが、最南端の島であるの護岸では、製のものが用いられている。 日本国内で見かけることが多い四脚ブロック「テトラポッド」は4本の脚が放射状に伸びた形のコンクリート製の消波ブロックである。 にのネールピック社により発売されたもので、のの護岸工事に用いられた。 日本国内には、日本テトラポッド株式会社(現・不動テトラ)により1960年代頃から導入され普及した。 ちなみにテトラポッドとは、である「」(4本)の足という意味であり、本来は「」の意味である。 日本産の消波ブロック第1号は、(1958年創業)による六脚ブロックである。 製作と据付け [ ] ブロックの製作は、主に工事施工業者がブロックを取り扱う業者より製ののを受け、現場周辺で生を流し込み製作する。 他ののように工場製作しないのは、大量生産によるコストダウンのメリット以上に、巨大な波消ブロックの現場輸送に費用がかかるためである。 製作したブロックはなどで現地に据え付ける。 ブロックの形は、複数基を立体的に強固に組み上げられるよう設計されているが、施工性や目的により、最初から組み上げない「乱積み」をすることもある。 景観上の議論 [ ] 侵食の激しい海岸段丘に設置された消波ブロック 消波ブロックの設置は、独特の形状と色彩からののであるを破壊するものとして、批判が強い。 また、は自著の『犬と鬼』で、日本に必要のない過剰なや、規制が不十分なことによる日本の醜いの一例として、、、の塔屋、の高架、などと同時に、日本の海岸線にある過剰な消波ブロックの存在を批判している。 このような批判に対し、は「美しい国づくり政策大綱」で「景観阻害要因になっている消波ブロックの除却」を掲げており、実際にの富士海岸をはじめ、多くの海岸で消波ブロックを撤去して、人工を整備し、砂浜を回復するなどの試みがなされ始めた。 ただし、海岸の侵食や高波など防災上との兼ね合いから、日本全土の消波ブロックを完全に撤去できない。 商標「テトラポッド」と放送制限 [ ] では「 テトラポッド」の名称および形状は、不動テトラの(商標登録第1184901号 等)であり、他社は許諾なしに同種の商品に使用することができない。 書籍名や歌詞に商標を用いることは、商標権侵害には当たらないとされる。 ただし、商標が普通名称として用いられる(例えば、「テトラポッド」が「消波ブロック」一般の意味で用いられる)と、(商標の希釈化)を招く恐れがあるため、商標権者は出版社や放送局などに訂正を求めて、普通名称化を防いでいる。 (NHK)はのため、商標名の放送は宣伝行為に当たるとして制限する場合がある。 そのため、歌詞に「テトラポッド」が入る楽曲は、NHKの音楽番組で歌唱する際に問題となることがあった。 歌手のが、に発売したシングル曲「」で、に出演する際、同曲の「テトラポッ ト」という歌詞が、登録商標である「テトラポッ ド」に類似していると問題になった。 しかし、商標の「テトラポッド」と歌詞の「テトラポット」は別の言葉であるとの判断から、歌詞を変えずに歌唱した。 アイドルグループ・が2015年にリリースしたシングル「」では、歌詞に「 テトラポッド」という完全な登録商標名が入っている が、同年の『』に出演した際には歌詞を変えずに歌唱した。 民間放送でも、テトラポッドではなく「 消波ブロック」「 波消しブロック」と称する場合がある。 その他 [ ] のは、から「テトラポッドの美学」というを付けられた。 脚注 [ ].

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テトラポットが気持ち悪いと感じる3つの理由|テトラポット恐怖症とは?

テトラ ポット と は

こんにちは。 ライターのオケモトです。 強風の中失礼します。 画面右には美しい海が広がっていますが、今回見てほしいのは、その手前。 テトラポッド テトラポッドって、あの丸みを帯びて脚がついているようなフォルムが可愛いし、海辺に雑多に積み上げられている感じも好きなんですよね~。 海に行ってもテトラポッドばかり見てしまいます。 それにしても、こんなにたくさんのテトラポッドを誰が作ってるのか。 きっと職人が一つ一つ丁寧に作っているに違いない! というわけで、テトラポッドに詳しいこちらのお二人に話を聞きに来ました。 日本消波根固ブロック協会 消波ブロック等を使用した土木事業に関する施工技術の調査研究を行う、国内唯一の団体。 株式会社不動テトラ テトラポッドを取り扱う建設業者。 他にもトンネルや道路、港湾など構造物の築造なども行っている。 テトラポッドってどうやって作るの? 「よろしくお願いします! 今日は テトラポッドについて聞きに来ました」 「その前に、おそらくオケモトさんが言っている『テトラポッド』というのは、『消波ブロック』のことですね。 シャープペンシルとかマジックテープみたいに、商品名が有名になりすぎてジャンルそのものを指すようになった、みたいなことですか」 「ですね」 「理解しました。 では改めて質問なんですが、そもそも、 消波ブロックってなんで必要なんですか?」 「その名の通り、波のエネルギーを消すことを目的として作られています」 「一番わかりやすい例ですと、港には船が入ってきたり、荷を下ろしたりしますよね? その時に、 強い波があると岸壁にぶつかったりする。 そこで、防波堤を作り、さらに消波ブロックを置いて波を弱める必要性があるんです」 「あ、なるほど」 「普通の海岸でも、 付近の家に波がいかないようにだとか、 道路に波がかぶらないように、といった理由があって設置しています。 あと 砂浜が波に取られて減らないようにとか、理由は色々ありますね」 「 消波ブロックがなければ、港には気軽に船が出入りできず、海岸線沿いの道路や家は水浸しになりかねないと。 かなり重要な役目があったんですね」 港の様子。 防波堤と、その周囲には無数のテトラポッドが設置され、波から港を守っている(長崎県・阿連漁港) 「海辺に行くと何百個も……それこそ無数のテトラポッドを見かけます。 どうやって作っているんですか? 職人が手で掘ってる?」 「いえ、残念ながらテトラポッド職人はいません。 我々がテトラポッドの型枠をお貸しして、業者の方がコンクリを流し込んで完成させます」 「 もっとも標準的なもので20トンあるし、中には5メートル(80トン!)のものもあります。 人間が掘るのは無理ですね」 「え、ちょっと待ってください。 標準的なもので20トン!? 軽自動車の重量が1トンくらいだから…… テトラポッド1個と軽自動車20台が同じ重さなの!? 海岸沿いに無数に並んでるあれ、 一個一個が、軽自動車20台分あるってこと? 」 「我々にとっては当たり前なんですが、知らない人は驚くかもしれませんね」 「そんな重たいもの、どうやって海まで運んでるんですか? 軽自動車20台で運んでる!?」 「いえ、まず 運ぶという考え方を捨ててください」 「???」 「何トン・何十トンものテトラポッドを、海辺まで何度も運ぶのはあまりにも効率が悪いというか、ほぼ不可能です。 確かにこんなの運ぶのは無理だわ…… 「頑張ったら、24時間で何個作れます…?」 「仮に型枠の個数が無限にあるとして、あとは生コンがどれくらい供給できるか……」 「生コンの供給量は一日だいたい100立方メートルくらいかな。 なので1グループが1日に作れるテトラポッドは、一番小さいので一日50個。 一番大きいのだと3個くらい」 「しかも、コンクリが固まるまでに数日かかるので、実質24時間ではひとつも完成しません」 「え? え? え? 海辺の、あの何百個ものテトラポッド……そんなに少量ずつ作ってるの!!?? 途方もない話ですね!」 「人員を増やせるなら、グループを増やすことでもっとたくさん作れますけどね。 みなさんが想像してるより少ない数しか作れないんです」 「個人的にテトラポッドを購入したいんですが、20トンクラスの完成品1個だと、値段はざっくりいくらでしょうか」 「ざっくりだと、20万円くらいですかね。 ただ個人には販売してませんが」 「えぇ~!? せっかく住んでるマンションに置こうと思ってたのに」 「大家さんに怒られるので、絶対やめたほうがいいです」 完成したテトラポッドはクレーンで移動させます 防波堤などの場合は船で運びます。 これ、一体何トンあるんだ 「先ほど、大きいものだと5メートルあるとおっしゃってましたが、僕の周囲ではあまり見かけた記憶がありません。 どこに使うんですか? 巨人の漁港?」 「防波堤の一番先なんか水深が深いので、波も大きくなるんですね。 そういうところに置きます」 「あとは沖縄とか。 台風の常襲コースなので」 「なるほど! 台風がよく来るところは波も大きいから……」 「小さなものだとふっとんじゃうんですね。 人間にとっては運ぶことすら困難な重さなんですけど、自然はすごいですよ」 「なので、我々は 設置の前にその場所の波を計算します。 それに基づいて適切なテトラポッドを選ぶわけです」 「ちなみにテトラポッドって一度設置したら永遠に使える?」 「いえいえ、波に洗われ、砂利に洗われ、どんどん削れて行ってしまいます。 地盤が柔らかいところですと、沈んでいってしまうこともあります」 頭しか出ていないテトラポッド 「波に削られるとかさが減ってくるので、そうしたら新しいのを上に積んでいきます。 かさ上げっていいます」 「上に新しいのを積むのか! 重いからどかせないし、海に浸かってるから補修も難しいですもんね」 テトラポッドの歴史 「テトラポッドってどこで生まれたんですか? 日本?」 「 フランスのネールピックという会社が 1949年に発明しました。 フランスの植民地の一つ・モロッコに火力発電所がありまして。 その突堤に使われたのが最初だと言われています」 「フランスが発明したのか! じゃあテトラポッドってフランス語だったんだ」 「いえ、ギリシャ語です。 4本の脚という意味です」 「そこはギリシャ語なんだ」 「ちなみに 日本では昭和30年(1955年)ごろに使われ始めました」 「最初の最初、 一番始めのテトラポッドって、どういう形だったんですか?」 「その昔、防波堤を作る時は 石で作ってたんですけど、流されないような大きな石ってあまりないんですね。 大きくても10トンくらいまでしかない」 「確かにそんなにでっかい石、あまりないですよね」 「そこで、コンクリートで 真四角の立方体を作って波消しに使いました。 しかし立方体は波に対して安定性があまり良くない」 「というわけで、ネールピック社が、この一番左(黄色いイラスト)の波消しブロックを発案しました。 そこからより効果のあるものを突き詰めていって、現代では右のタイプ(赤いイラスト)になったんですね」 「最初のは脚が丸かったんですね。 丸いままだとダメだったんですか?」 「 脚は大きいほうが波を消せるんです。 なのでどんどん伸ばしていき……かといって尖りすぎると脆くなるので、今のバランスに落ち着いたって感じですね」 「 今の形のテトラポッドのほうが、コスパもよくなりました。 立方体だと生コンが60トンくらい必要だったんですが、今は20トンくらいで済みます」 「イメージとしては 正方形のほうが防御力が高そうに思えます。 だって脚と脚の間はスカスカってことですよね? 住宅の壁だって、隙間でスカスカだったら外気が入ってきちゃうじゃないですか」 「消波ブロックに関しては、そうではないんです。 隙間があるとその中に波が入り込んで、エネルギーが分散され、弱まってくれる」 「ちなみに一般的なテトラポッドは、 容積の半分が隙間で、もう半分がコンクリートです。 また、脚と脚が絡まり合って動きにくいという特長もある。 形にはちゃんと意味があるんですよ 」 「へぇぇ~! 意外! 隙間があるほうが良いんだ」 「とはいえ、隙間は多すぎても少なすぎてもだめで、しかも場所によって、波によって最適な形があります。 バランスが一番大事ということですね」 あらゆる場所に対応するため、こんなに色んな形のブロックがあります 「例えばなんですけど、消波ブロックの代わりに 二宮金次郎の石像を並べても効果はありますか?」 「複雑な構造のほうが波は消せるので、面白いとは思いますけどね」 「ありなの?! じゃあ作りましょうよ~」 「ただ、 複雑な形状はコストがかかるから、予算的には厳しいかなあ。 廃校になった学校から集めるとか……?」 「 強度に不安がありますね。 あと、波の高さによっては 5~6メートルの巨大な二宮金次郎を作らなきゃいけない。 そんなものが無数に海辺に居たら、怖くないですか?」 「無理か……。 ていうか、そもそもの疑問なんですけど、ブロックではなく、 巨大な壁を作ったとしたら効果はありますか? 進撃の巨人みたいな」 「水を防ぐという点では効果はあります。 そうしたら船が港に近づくのが困難になりますね」 「反射した波と波がぶつかると、三角波っていう もっと大きな波になるので、その対策も必要になります」 「う~ん、難しいな。 壁の周囲をぐるっと消波ブロックで囲むとか」 「じゃあ消波ブロックだけで良いのでは?」 「あ……」 日本を守る消波ブロック 「消波ブロックって世界中にあるんでしょうか」 「もちろん海外でも使われています。 私は2年くらい前にアフリカに据え付け指導にいきました」 「ひょっとして、 日本の消波ブロックの技術ってめちゃくちゃ進んでます?」 「かなり進んでいます。 海に囲まれた国ですから。 しかも 台風の常襲コースでもあります。 どうしても 防災技術が発達しますね」 「また、 波は国土を削るという問題もあります。 アメリカなんかは広いから、砂浜がすり減っても別の場所に住めますが…… 日本は狭いから、ちょっとでも削られるわけにはいかない。 ということで消波ブロックの技術が進んできました」 「島国だからこそ、国土を守るために 消波ブロック先進国になったと。 ちょっと誇らしい気分ですね。 今日は貴重なお話をありがとうございました!」 まとめ 気軽にテトラポッドの作り方を聞きに行っただけなんですが、 海辺の居住区の確保、更には 削られる日本の国土を守るためにテトラポッドが大活躍していることがわかりました。 かっこいいだけじゃなくて、重要な役割を持っていたんですね。 みなさんも海辺に行った時は、海だけではなくテトラポッドにも注目してみてください!.

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