ブロード ソード の 鍛造。 アーミングソード

アーミングソードとは

ブロード ソード の 鍛造

スイール達が地下迷宮から出て次の日の午後、時は午後三時を指す頃にロニウスベルグに到着した。 ベルグホルム連合公国は都市国家群の集まりで構成された国であるため、このロニウスベルグも城塞都市としての機能が充実しており、当然ながら城壁は分厚く高い。 人口はそこまで多くないので常備の兵力は五千程であるが、農業や林業を主な生業にする兼業兵士や予備兵力を合わせれば四万位になるだけの人口はある。 また、このロニウスベルグが山岳地方に近い土地柄の為、食料生産よりも山林を資源とした木材の輸出を主な産業としている。 この地域に住む住民と立ち寄る旅人の主食となる穀物類は自給できるにしても、その他の野菜や肉類はどうしても他の都市からの輸入に頼る他ないのがこのロニウスベルグの弱点でもある。 このベルグホルム連合公国の各都市間の仲が悪いと聞いたことが無いのでこれからも各都市で得意な産業が別れ、それぞれに発展するのであろうとは予測が出来る。 ロニウスベルグに入城する列に並びながらそんな事を考えていたら、ちょうど順番となり、トルニア王国の身分証とワークギルドの登録証を見せたらすんなりと門を通される。 エゼルバルドの背中に担いでいる両手剣は街中で抜かない様にと注意をされたが。 この日もそれほど時間がないので早速その日泊まる宿を見つけに歩き出す。 城門で時間を取ってしまったため、日没までそれほど時間がないのだ。 一度、街に泊っているだけあってすぐに空いている宿を見つけた。 ちなみに宿に付いて初めて地下迷宮に三日もかけていた事を知るのであった。 すんなりと宿が決まり、魔術師二人を除く、エゼルバルドとヒルダ、それにヴルフにアイリーンの四人は壊れた武器や矢の補充の為、鍛冶屋へ行く事にした。 エゼルバルドは胸当てを直したいがそれは出来ないだろうと、ヒルダの付き添いとしてだったが。 「いらっしゃいませ~。 防具がかなり傷んでますね、買い替えですか?」 鍛冶屋に入ったとたん、笑顔で店員が飛んできた。 ボロボロになる程、弱いパーティーでカモが来たとでも思ったのだろうか?防具だけ見ればそうかもしれないが、エゼルバルドとヴルフの剣を見ても実力はわからないだろうが、一度、 小鬼 ( ゴブリン )とやり合ったヒルダのショートソードを見せればそんな事はないと一発で分かるだろう。 「ちょうど良いわ。 これ、整備できる?」 ヒルダが腰に差しているショートソードを店員の目の前に出し渡す。 小鬼の血を拭き取り綺麗にしているはずだが、血が残っていると気分が悪いので整備を依頼する事にした。 いつも 軽棍 ( ライトメイス )で脳漿を撒き散らしそれが付着するのは気にならないのかとエゼルバルド不思議に思うが、何か言われそうで口に出すのを 憚 ( はばか )った。 店員は事務的な作業でそれを受け取り、奥にいる鍛冶師へと依頼を掛ける。 店員がいなくなった間にお店の中をウロウロし武器を見て回る。 「あまりいい武器ないわね~」 使っていた 軽棍 ( ライトメイス )と同じくらいの武器を手に取るが、どうも不安で仕方がない。 柄は型に流し込んだ鋳造品で頭もそれに準じた程で満足いく品でない。 明らかに素人向けの品ぞろえであった ヒュドラに殴り掛かったら一回か二回殴っただけで柄は折れているだろう。 粗悪品では無いのが唯一の救いか。 「駄目ね、使えそうもないわ」 「ワシもじゃな」 アイリーンもヴルフも実用的でないとこの鍛冶屋を出る事に決めた。 そして、数分後、ヒルダのショートソードを持った店員が出て来て、 「お待たせしました。 お確かめください」 ヒルダにショートソードを返す。 鞘から抜いたショートソードを一目見たヒルダはそのまま店員の首にピタリと刃を向け、言い放った。 「わたしの剣は何処へ行ったの?返さないのならあなたの命で償わさせるわよ」 買ったばかりとは言え、自らの命を預ける武器を紛い物と入れ替えられれば激昂するのは当然であろう。 「な、何の事でしょうか?ちゃんとお返ししましたが」 首に刃を突き付けられ平常心を保っていられる程、人の気持ちは強くない。 額に汗をかき、背中にも冷たい冷や汗が流れる。 ヒルダは量産された安物とは言え、しっかりと鍛え上げられた鍛造品を購入したのだ。 小鬼との戦いでしっかりとした手応えを掴んでおり、これからも実戦で役に立つと自ら太鼓判を押した武器であった。 「ヒルダの武器を入れ替えたのか?そいつを見ておいてやるから、二人して奥に殴り込みに行ってこい」 素人を剣で切り捨てるまで体が回復したヴルフが腰からナイフを引き抜き、ヒルダの代わりに店員に刃を突き付ける。 その本気度から店員の顔は見る見るうちに青白い顔へと変わっていく。 「ええ、お願いね」 「さて、行くか」 エゼルバルドも腰のブロードソードを抜き、ヒルダの後ろを鍛冶師のいる裏へと入っていく。 二人が想像していた鍛冶師の工房とは、壁際の炉に高温の火が入り、汗を流して鍛冶師が仕事をしている、と思っていたが、踏み込んだ工房には炉こそあるが火も入らず、使用した形跡がない。 そして、見た所誰もいないのだ。 裏口へ逃げるドアも無く入口はエゼルバルド達が入った場所のみ。 これは何か可笑しいとエゼルバルドはアイリーンを呼びに店舗へと戻る。 「アイリーン、来てくれ。 困った事になった」 「ウチ?」 「ワシはどうする?」 「その店員を逃がさないで。 逃げそうになったら足の一本も切っていいから」 「おう、わかった」 エゼルバルドに呼ばれたアイリーンは奥の部屋へと入っていき、ヴルフはナイフを仕舞い、代わりにブロードソードを抜く。 店員に取って、ヴルフの抜いたブロードソードの刀身は見た事も無い程に美しく輝いていた。 刃こぼれも無くまるで新品の様であったが、握っている柄の革が使い込まれて黒く汚れているのを見て普通の武器ではなく魔法剣であると知った。 その刀身を見て、目の前の男が遊びではなく、何かあれば本気で足の一本も切り落とすだろうとしていると悟った。 そして、自分は売ってはいけない人達に喧嘩を売ってしまったと今更に後悔するのであった。 エゼルバルドに呼ばれたアイリーンは、鍛冶師が仕事をするべき部屋を見て、すぐに異変に気が付いた。 当然ながらエゼルバルドと同じに炉に火が入っていない事をまず疑った。 先ほどの店員以外に人がいない事も不思議でなかった。 ただ単純に買い物をしようと考えていたため、周辺に気を使うなどしていなかった事が今は不幸を呼んでいたと残念に思った。 ヒルダが置いてある物をどかしたり、蹴飛ばしたりしながら部屋の中を探しているが、それでは探し物も見つからないとヒルダの動きを制限する。 そして、パッとはわからないが、不思議な場所を見つけ、アイリーンが壁を思い切り蹴りつける。 そこから現れたのは人の半分ほどの高さの入口とそこに隠れる男の尻だった。 頭隠して尻隠さずとはこの事かとそれを見ている三人は笑いをこらえる事が出来ず、声を上げて笑ってしまった。 「ほら、出て来なさいよ、ふふふっ」 隠れている男の尻にヒルダが軽く足蹴にする。 蹴るよりも足の裏でぐりぐりと押しだすと表現した方が正確かもしれない。 エゼルバルドも同じように足蹴にする。 「面白い奴だな。 これで隠れてるつもりらしい、はははっ」 ヒルダと並んでエゼルバルドは左足でその男の尻を軽く蹴り上げる。 これには隠れている男もたまらず隠し部屋から何かを抱えながら出て、自分の尻を無造作に足蹴にしていた二人を睨む。 隠れていたのは突然、この部屋に入ると言ったのを聞いたからであった。 そして、素人であればこの隠し部屋を見つける事は出来ないと侮っていた事も原因であった。 「お前たちは何の権利があってワシを足蹴にするんだ」 「わたしの剣を返してくれればこれ以上何もしないけど、どうするの?」 「あぁ?お前の剣だと、返しただろう。 その手に持っているのがそうだろ」 「わたしを馬鹿にしてるの?鍛造品と安物の鋳造品じゃ違うでしょ!!」 「お前らみたいな素人にそんな物で十分だろう」 ヒルダとこの男の醜い言い争いが続く中、横で聞いていたエゼルバルドの堪忍袋の緒が切れる。 そして、 「巫山戯るのもいい加減にしろ!!」 エゼルバルドがブロードソードを勢いを付けて振りかざし、ピタリと男の首に突き付ける。 勢いよく振ったにもかかわらず、ピタリと首筋に吸い突くように止まったその剣を見て、この男もとんでもない相手に喧嘩を売ってしまったと今更ながらに気が付いた。 素人でそんな真似をする事など不可能。 相当な手練れで幾多の獣と戦い生き残った事を証明する。 よく見れば剣を突き付けている男の胸当ては壊れかけているが、小さな獣などの傷ではなく巨大な動物やモンスターから受けた大きな攻撃の凹みである事がわかった。 「…ご、ごめんなさい……」 両腕で抱えていた剣を力なく前に出すと、ヒルダはそれを奪い返し鞘から抜き刀身を確認する。 血のりが少しだけ付着しているので何も手入れはしてない事はわかった。 今更だが、こんな男に自らの剣を手入れしてもらわなくて良かったと安堵するのであった。 「こんな事をしている様じゃこの先商売はやっていけないだろう。 今のうちに真面目に働くんだな」 エゼルバルドか男の首筋から剣を離し、鞘に収める。 男の首筋にうっすらとピンクの筋が付いているが、血は出ていない。 ヒルダが鋳造のショートソードを工房のテーブルに置くと三人は部屋から出てヴルフと合流する。 「終わったよ」 「おう、お疲れ。 この男はどうする?」 「開放して良いでしょう。 ヒルダの剣も戻ってきましたから」 「そうか」 店員の前で抜いていたブロードソードを鞘に収め、店員に向かって口を開く。 「ふん、喧嘩は相手を見てするもんじゃ。 お前ほどの実力など掃いて捨てる程いるんじゃ。 命拾いしたな」 その言葉を最後に四人はその鍛冶屋を出て行く。 そして辺りを見渡せばすでに薄暗く、買い物をしようにも店の閉まる時間になってしまった。 このまま宿に帰る事にしたのだが……。 「お前達、死ねぇ!!」 先程の鍛冶屋から十歩ほど歩いた所を、先ほどの店員がショートソードを持って襲い掛かってくる。 十歩の距離だと数秒でたどり着くのだが、素人に毛が生えた程度の攻撃などこの四人には通じる訳が無い。 一番後ろを歩いていたアイリーンがバックステップで二歩ほど歩くと剣戟を躱しながら強烈な回し蹴りを鳩尾に打ち込む。 その回し蹴りは一切の手加減をせず、ブーツの踵の非常に硬い場所が撃ち込まれ、アイリーンの足に骨が砕ける感触が伝わる。 その店員は口から胃の内容物を吐き出しながら店の入り口まで飛んで行き、仰向けに倒れぴくぴくと足を痙攣し動かなくなった。 「店主よ!!逆恨みをする店員は置かない事だな」 ヴルフの怒号が周辺に響き渡る。 その声に店を閉めようとしていた近隣の人々が通りに出てて、倒れている店員を見てひそひそと話をしている。 人が倒れているのに助けようともせず、それに加えて笑っている人も見える。 それから察すれは良い店ではなく迷惑が掛かっていたのだろう。 その倒れた男を一瞥し、エゼルバルド達は宿へと足を向けるのであった。 宿に戻れば、すでに酒場で一杯飲んでいるスイールとエルザが見えた。 「なんだ、もう飲んでるのか。 ワシにも貰おうかな?」 「ヴルフ、貴方はまだ駄目よ。 痛みが引くまでもう少し禁酒してください」 二人に合流したヴルフが早速アルコールを頼もうとしたが、ヒルダから待ったがかかる。 内臓を損傷し、傷を塞いだとは言え痛みのある内は許可できない。 ヒルダがジョッキを傾ける程に喉をゴクゴクと通り抜ける。 そして、急激に体内に入ったアルコールに耐えられなくなったヒルダは……。 「らから、ラメって言ったでヒョ~、あレ?」 ヴルフから奪ったジョッキをしこたま飲んだヒルダは呂律が回らなくなり、そのままテーブルへ突っ伏して動かなくなった。 「あれ?寝ちゃった」 「ヴルフは何を注文したのですか?」 「いや、その~、アルコール度数の高い奴」 「それじゃヒルダは寝ちゃいますよ。 ヴルフはこんなになったヒルダに明日詫びてくださいね。 少しは反省してください」 スイールが静かに怒りを表す。 ヴルフに取っては少し強い程度の酒でも、果実酒を楽しむ程度のヒルダにとっては劇物と成るほどだ。 今回は寝る位で済んだが……。 何かあるといけないと、スイールはヒルダの背中にそっと手を添えて、こっそりと 毒回復 ( アンチポイズン )を掛ける。 「うむ、すまん。 今日はアルコールは止めるわ」 「そうしてください」 テーブルの上でスースーと寝息を立ってているヒルダをそっと抱きかかえ、エゼルバルドはヒルダを部屋へと連れて行く。 その後、酒場に戻って来たエゼルバルドにヴルフは怒られ、人の迷惑にならない程度に酒は楽しもうと誓うのであった。

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アーミングソードとは

ブロード ソード の 鍛造

概要 [編集 ] 直訳すると「武装剣」となり、中世において戦場で使うための刀剣を指し、平時用の刀剣はライディングソード(英Riding Sword)と呼ばれた。 諸刃の直であり、主に騎乗しながら片手で使用する。 ナイトリーソードとも呼ばれ、12世紀から13世紀にかけて典型的な形状が確立したといわれる。 二等辺三角形に近い剣身を持ち、その中央にフラーと呼ばれる溝が走っている。 鍔はシンプルな棒状の横木であり柄頭にはポメルと呼ばれる金属の飾りか付いていたが、ポメルは剣身と柄とのバランスを取り片手での操作性向上させ、切りつけた際の衝撃を増加させる役割を担っていた。 日本では一般的にロングソードと呼ばれ、「騎兵用の刀剣」あるいは「片手用の長剣」と解説される。 しかし、現代の欧米でははと同一の刀剣とされ、アーミングソードはロングソードの前段階に当たる存在として扱われている。 騎兵向けの長い刀剣というものは存在せず、刀剣の作成時は使用者の体格に合わせて長さや大きさを調節した。 騎兵用だから長い刀剣ということはなく、当時の文献にもそのような記述はなかったという。 使用法 [編集 ] 騎兵同士の戦闘 [編集 ] アーミングソードの切っ先は鋭かったが一般的には刺突は好まれず、盛大に切りつけ叩き切るという斬撃が主体だった。 勝負を制するのに重要だったのは複雑な牽制や刺突ではなく、激しい攻撃と絶妙なタイミングであり、当時の使用者たちの技量は稚拙だったとは言えず非常に高かったという。 や戦斧、槍などの武器と比較すると鎧に対して有効であるとは言えなかったが、この剣で鎧に打ち込んだ際の衝撃は大きく、何度も鎧や縦に殴りつけることで切れ味が悪化する代わりに、相手の骨を折り降伏に追い込むことはできた。 そして携帯性に優れ身分を表す飾りにもなったため身分証として剣は使用され続けた。 作成方法 [編集 ] 鋳造との相性が悪いため、もっぱら鍛造で作られ、高級品には模様鍛接がという手法が用いられた。 この手法は組成の異なる鉄材を交互に積み重ねて一体化させたものをさらにねじり、剣身を成形するものである。 鉄材には燐を多く含んだ燐鉄や軟鋼が使われた。 また折り返し鍛錬に相当する技法も取り込まれていた。 になると鋼を効率的に作れるようになったため模様鍛接は廃れ、代わりに比較的柔軟性があり炭素配分が均一な鋼材を刀剣型に成形し、浸炭処理を施す技法が用いられるようになったという。 脚注 [編集 ].

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41:サイラス/ミュリエル/アメリア/ペイシェンス/ヴィニイ

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