ヤロー 手持ち。 【ジムリーダー・ヤロー弱点】おすすめポケモン攻略【ポケモンソードシールド初心者攻略Wiki】|ゲームなう!

【ポケモン剣盾】ヤローの攻略と手持ちポケモン|ターフタウンジム【ソードシールド】|ゲームエイト

ヤロー 手持ち

その日は、何もかもが穏やかだった。 青空には温かい太陽と白い雲。 風は凪ぎ、草むらにいる野生のポケモン達も気持ちよさそうに日向ぼっこをしている。 正直なところ、こんな日は釣りに出掛けたかった。 波も穏やかだろうから、沖に行けばラプラスにだって会えるかもしれない。 でもそれは、この仕事が終わってからのお楽しみに取っておこう。 「……では、これからも三人のライバル関係は続く、ということですね?」 「そうだね。 僕達は駆け出しのトレーナー達にポケモンバトルの何たるかを教えると同時に、これからもお互いを高め合っていくよ」 「えぇ。 相性の有利不利にとらわれないようなバトルを、これからも心掛けるわ」 「でもトレーナーのみんなには、まずはタイプの相性を勉強してからジムに挑戦してきてほしいんだな。 それがトレーナーとしての第一歩でもあるんじゃからの」 カブとルリナ、そしてヤローはお互いに微笑みかけながら記者の取材に答える。 今日は「エンジンシティはずれ」にて、「月刊トレーナーズインフォ」の取材を三人で受けていた。 「月刊トレイン」とも呼ばれるこの雑誌は紙媒体の他、電子媒体での発行も行っている。 各地のジムリーダー情報はもちろん、ポケモンセンターのショップで使える「きずぐすり引換券」などが付属しているため、ガラル地方の初心者ポケモントレーナー達にとっては必読の雑誌でもあった。 「ありがとうございました! インタビューは以上です。 では十分間の休憩を挟んで、表紙写真の撮影に入りますね。 お飲み物はあちらにありますので、ご自由にどうぞ!」 「助かるよ。 ありがとう」 「私、ちょっと体を動かしてくるわ」 「わしはポケモン達を日向ぼっこさせようかな」 カブは飲み物を取り、ヤローが手持ちのポケモン達をボールから出している間、ルリナはそこから五メートルほど離れたところでストレッチを始めた。 さすがに三十分も椅子に座っていると体が固まる。 この後の撮影のためにも、しっかりとポーズが決められるコンディションに体を持っていきたかった。 天気は相変わらず良い。 油断すると眠くなってしまいそうだった。 微かだったから空耳かとも思ったが、耳を澄ませるとたしかに聞こえる。 「カム……。 カム……」 「あら、カムカメかしら?」 声のした方に向かう。 どうやら茂みの向こう側から声がしているようだった。 ガサガサと草をかき分けて進むと、次第に鳴き声が大きくなっていく。 鳴き声がはっきり聞こえる場所の草を両手で避けると、そこには一匹のチラーミィがいた。 「え? なんでチラーミィが」 ルリナの言葉が終わらないまま、チラーミィが柔らかな声で歌う。 その声を聞いたルリナの意識は、次第に遠くなっていった。 「すみません、時間になりましたのでお集まりください!」 「はい」 「あれ、ルリナさんはどこやろ?」 雑誌の取材スタッフが周辺を探すも、ルリナの姿はない。 「すみません、ルリナさんの姿が見えなくて……」 「僕達も探すのを手伝おうか?」 「そうやね。 人手は多い方がいいじゃろうし」 「ありがとうございます! そうしていただけると助かります」 カブとヤローも捜索に加わる。 しかし十五分以上周辺を探しても、ルリナを見つけられなかった。 「どこに行ったんじゃろう? よし、ワタシラガ!」 ヤローがハイパーボールからワタシラガを外に出す。 「ワタシラガ、何か感じることはあるじゃろか?」 ワタシラガは「くるるも」と鳴くと目を閉じる。 十数秒後に目を開けたワタシラガは、三メートルほど先の茂みに向かってふよふよと歩き始めた。 「そっちにルリナさんがいるんかい?」 ヤローがワタシラガの後を追うと、円形に短く刈られた草むらに出た。 ぽっかりとそこだけ日が当たり温かいが、ルリナのボールホルダーを見つけたヤローの背筋に冷たい汗が流れた。 「これは、ルリナさんのホルダー!」 急いで一番の相棒であるカジリガメをボールから出す。 「カジリガメ! ルリナさんに何かあったんかい?」 するとカジリガメはエンジンシティのある方向を頭で指し示した。 「エンジンシティにルリナさんがいるんじゃな?」 カジリガメが力強く頷く。 ヤローはカジリガメにルリナのボールホルダーを括り付けると、「お前さんはカブさん達に知らせてくんしゃい」と言い、ワタシラガをボールに戻すとエンジンシティへ向かった。 エンジンシティに入った直後、ヤローはシティ内の倉庫群をひたすら調べた。 もうルリナがいなくなって三十分が経過している。 もしかしたら危険な目に遭っているかもしれない。 そんな悪い予感がヤローの頭を支配しつつあった。 「ルリナさん、どこにいるんじゃ……」 すると倉庫群の最奥、一際古い倉庫の前に水色に光る欠片が落ちていた。 「これ! ルリナさんのネイルじゃ!」 ヤローはネイルが落ちていた倉庫の扉を勢いよく開けた。 そう思って目を開けると、そこは見慣れない暗い場所だった。 おそらく建物の中だということは分かったが、パイプ椅子に座らされ、両手両足を後ろで縛られているせいで体の自由が利かない。 「頭、目を覚ましましたよ!」 低い女性の呼び声で、ようやく意識がはっきりする。 目の前には黒い服を纏った人物が四人。 髪の長さと背格好から見て二人は女性、もう二人は男性だと思われた。 「目が覚めたかい、ジムリーダー・ルリナ」 一際体格の良い男が話しかけてきた。 「頭」と呼ばれていたということは、この男がリーダー格らしい。 「おかげさまで。 最悪な目覚めだけど」 「それは悪かったな。 だが、こうでもしないと貴女と話ができないと思ってね」 すると男はスッとルリナの前に跪く。 「単刀直入に聞く。 バウタウンのジムリーダーに代々伝わる、財宝のありかを教えてもらおうか」 財宝? しかもジムリーダーに伝わる? そんなことはルリナにとって初耳だった。 「知らないわよ、そんなこと」 「そんなはずない! さっさと答えなさい!」 女の一人が持っていたモンスターボールからポケモンが飛び出す。 ポケモンはザクッとルリナの長い髪を切り落として主の元に戻る。 女の元に戻ったデンチュラの前足には、ルリナの髪が握られていた。 「答えないと、今度は綺麗な貴女の肌が傷つくことになりますよ」 リーダー格の男がゆっくりとした落ち着いた声で話す。 しかしどことなく怒気が含まれていた。 「そんなこと言われても、本当に知らないものは知らないわよ!」 ルリナの声が大きくなる。 「バウタウンに伝わるのは、二匹のポケモンによって守られたという灯台の伝承だけ。 それ以上でも、それ以下でもないわ。 財宝の話なんて、こっちが教えてほしいぐらいよ」 ルリナのはっきりとした返答に、リーダー格の男以外の人物は動揺を隠せなかった。 「くそ、ガセ情報か!」 「どうするの、お頭?」 それまで黙っていたリーダー格の男は腕組みをしたまま「仕方ない、あきらめよう」と静かに呟いた。 「ただし、顔を見られたジムリーダーは放ってはおけないな」 するとリーダー格の男はモンスターボールからエンニュートを出現させた。 「麗しいバウタウンジムリーダー・ルリナ。 短い間だったが、話ができて嬉しかったよ。 さようなら」 男がエンニュートに技を指示しようとした時、ガララという大きな音が響き、体格の良い男性が現れた。 「誰だ!?」 ルリナはパチパチと何回も瞬きをして目を慣らす。 はっきりした視界に映ったのは、倉庫の扉を開け放つヤローの姿だった。 「ヤロー!」 「チッ! ターフタウンのジムリーダーか」 長方形に切り開かれた光の中で、ヤローが歩みを進める。 「ルリナさん! 大丈夫……」 瞬間、ヤローの表情が凍る。 ヤローの目に映った無残に切られたルリナの髪の毛が、まるでルリナの心のように見えたのだ。 ヤローは自身の体の熱が一気に沸騰する感覚に襲われた。 「あんたら、ルリナに何をしとるんや!」 「ふん。 ターフタウンのジムリーダーなら余裕だろ。 やれ」 「あいよ、お頭!」 「了解!」 黒服の男女が、それぞれボールからデンチュラとレパルダスを出す。 ヤローも自身のボールホルダーからチェリムとリーフィアを繰り出した。 「ダブルで!」 「ふいうち!」 デンチュラとレパルダスがそれぞれ、チェリムとリーフィアに飛び掛かる。 「チェリム『せいちょう』! リーフィアは『にほんばれ』!」 相手が攻撃技を出さないと成功しない「ふいうち」。 タイミングを外してデンチュラとレパルダスは体勢を大きく崩した。 「相性ならこっちが有利よ! デンチュラ『きりさく』!」 デンチュラが鋭い爪でチェリムに襲い掛かる。 しかしチェリムのフォルムチェンジに驚き、一瞬だけ隙ができた。 「チェリム、『ウェザーボール』!」 チェリムは白い球体を発生させると、それを空に向かって打ち上げた。 打ち上げられた球体は「にほんばれ」の光を受けて燃え盛る炎を纏うと、そのままデンチュラに向かって勢いよく落下した。 デンチュラは「ギジュ!」とうめき声を上げると、そのまま動かなくなった。 「デンチュラ!? どうして」 「陽射しが強い状態じゃと、技『ウェザーボール』は炎タイプになるんじゃよ!」 「くそ! レパルダス『つじぎり』!」 「リーフィアは『ソーラーブレード』!」 ヤローの指示直後、リーフィアの頭上に巨大な剣が現れた。 剣は眩い緑色に光ると、リーフィアの動作に従ってレパルダスの体に重い一撃をくらわせた。 レパルダスの体が一瞬にして倉庫の奥へと吹っ飛ぶ。 「レパルダス!?」 「……なるほど。 陽射しが強い状態で、技の発動時間が短縮されたか」 リーダー格の男は冷静に分析すると、手持ちのエンニュートに指示を出す。 加えて、もう一人の女性がチラーミィを繰り出した。 「チラーミィはリーフィアに『うたう』!」 「エンニュートはチェリムに『ほのおのムチ』」 「チェリム『まもる』!」 エンニュートの赤くしなる尾が届くよりも速く、チェリムは守りの体勢に入り攻撃を凌いだ。 「リーフィアへの指示が遅いよ!」 チラーミィの心地よい歌声がリーフィアの耳に触れる。 しかしリーフィアは眠る様子がない。 「な!? どうして!」 「リーフィアの特性は『リーフガード』。 陽射しが強ければ、状態異常にはならん! リーフィア、もう一度『ソーラーブレード』!」 再び巨大な剣が現れ、今度はチラーミィを上から叩きつけた。 「……これであんた一人だけど、まだやるんかい?」 「……ふっ。 仕方ない、私の負け」 男が両手を上げると、それに反応したようにエンニュートの口が赤くなる。 「ヤロー、油断しないで!」 「エンニュート『かえんほうしゃ』!」 瞬間、エンニュートの口から逆巻く炎がリーフィアのいる方向に放たれる。 しかしそこにリーフィアの姿はなかった。 「いない!? どこに」 すると、エンニュートの体の下がボコッと盛り上がる。 エンニュートが避けようとするも間に合わず、地面からの一撃に体が宙を舞った。 「なん、だと?」 エンニュートの体が地面に落ちるのと同時に、リーダー格の男の膝も崩れた。 「リーフィアの『あなをほる』じゃ。 炎と毒対策も忘れとらんよ」 [newpage] ギー ガラガラ 一際大きな音を立てて、倉庫の扉が開けられる。 中に入って来たのはカブと三人の警察官だった。 「ルリナくん、ヤローくん! 無事かい!?」 「カブさん!」 「こっちは大丈夫です。 犯人達はあっちじゃよ」 ヤローの指差した方向には、ナットレイの蔓に巻かれた黒服の人物達がいた。 「こいつら! カントーとジョウト地方にいた、ロケット団とかいう奴らじゃないか?」 「そうだな。 ガラルにも残党が来ていたとは」 「逮捕に感謝致します、ヤロー殿」 ヤローはルリナを縛っていた縄をすべて解く。 「いんや、頑張ったのはポケモン達じゃからな」 ヤローがリーフィアとチェリムの頭を撫でる。 「そのチェリムとリーフィア……。 見かけない子達ね」 「あぁ、ダブルバトル用にと育ててみたんじゃよ。 戦術もうまくいって良かったです」 二匹をボールに戻すと、ヤローは「よいしょ」とルリナをお姫様抱っこした。 「えっ!? ち、ちょっとヤロー! 私歩けるから!」 「駄目じゃよルリナさん。 まだ緊張が取れてないやろ?」 「でも、恥ずかしいから……」 ルリナの頬が紅潮する。 するとヤローがフワッと微笑んだ。 「たまには僕にも甘えてくんさい」 恥ずかしさは消えないものの、ルリナはヤローに体を預けることにした。 すると、あることに気づく。 「そういえばヤロー」 「何じゃろうか?」 「バトルに入る前、私のこと呼び捨てにしたわよね」 ヤローの足がピタリと止まる。 今度はヤローの頬がみるみる紅潮していった。 「あ、えと、そうじゃった、かな?」 「……ふふ。 気づいていなかったのね」 ルリナが悪戯っ子のように微笑む。 そして 「たまには呼び捨てでもいいわよ」 と、ヤローにだけ聞こえるように囁いた。 「……おや、二人とも暑いのかい? 顔が真っ赤だよ」 日が沈みかけた空には、キラキラと星が輝き始めていた。 終わり.

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【ポケモン剣盾】ヤローの手持ちとおすすめポケモン

ヤロー 手持ち

その日は、何もかもが穏やかだった。 青空には温かい太陽と白い雲。 風は凪ぎ、草むらにいる野生のポケモン達も気持ちよさそうに日向ぼっこをしている。 正直なところ、こんな日は釣りに出掛けたかった。 波も穏やかだろうから、沖に行けばラプラスにだって会えるかもしれない。 でもそれは、この仕事が終わってからのお楽しみに取っておこう。 「……では、これからも三人のライバル関係は続く、ということですね?」 「そうだね。 僕達は駆け出しのトレーナー達にポケモンバトルの何たるかを教えると同時に、これからもお互いを高め合っていくよ」 「えぇ。 相性の有利不利にとらわれないようなバトルを、これからも心掛けるわ」 「でもトレーナーのみんなには、まずはタイプの相性を勉強してからジムに挑戦してきてほしいんだな。 それがトレーナーとしての第一歩でもあるんじゃからの」 カブとルリナ、そしてヤローはお互いに微笑みかけながら記者の取材に答える。 今日は「エンジンシティはずれ」にて、「月刊トレーナーズインフォ」の取材を三人で受けていた。 「月刊トレイン」とも呼ばれるこの雑誌は紙媒体の他、電子媒体での発行も行っている。 各地のジムリーダー情報はもちろん、ポケモンセンターのショップで使える「きずぐすり引換券」などが付属しているため、ガラル地方の初心者ポケモントレーナー達にとっては必読の雑誌でもあった。 「ありがとうございました! インタビューは以上です。 では十分間の休憩を挟んで、表紙写真の撮影に入りますね。 お飲み物はあちらにありますので、ご自由にどうぞ!」 「助かるよ。 ありがとう」 「私、ちょっと体を動かしてくるわ」 「わしはポケモン達を日向ぼっこさせようかな」 カブは飲み物を取り、ヤローが手持ちのポケモン達をボールから出している間、ルリナはそこから五メートルほど離れたところでストレッチを始めた。 さすがに三十分も椅子に座っていると体が固まる。 この後の撮影のためにも、しっかりとポーズが決められるコンディションに体を持っていきたかった。 天気は相変わらず良い。 油断すると眠くなってしまいそうだった。 微かだったから空耳かとも思ったが、耳を澄ませるとたしかに聞こえる。 「カム……。 カム……」 「あら、カムカメかしら?」 声のした方に向かう。 どうやら茂みの向こう側から声がしているようだった。 ガサガサと草をかき分けて進むと、次第に鳴き声が大きくなっていく。 鳴き声がはっきり聞こえる場所の草を両手で避けると、そこには一匹のチラーミィがいた。 「え? なんでチラーミィが」 ルリナの言葉が終わらないまま、チラーミィが柔らかな声で歌う。 その声を聞いたルリナの意識は、次第に遠くなっていった。 「すみません、時間になりましたのでお集まりください!」 「はい」 「あれ、ルリナさんはどこやろ?」 雑誌の取材スタッフが周辺を探すも、ルリナの姿はない。 「すみません、ルリナさんの姿が見えなくて……」 「僕達も探すのを手伝おうか?」 「そうやね。 人手は多い方がいいじゃろうし」 「ありがとうございます! そうしていただけると助かります」 カブとヤローも捜索に加わる。 しかし十五分以上周辺を探しても、ルリナを見つけられなかった。 「どこに行ったんじゃろう? よし、ワタシラガ!」 ヤローがハイパーボールからワタシラガを外に出す。 「ワタシラガ、何か感じることはあるじゃろか?」 ワタシラガは「くるるも」と鳴くと目を閉じる。 十数秒後に目を開けたワタシラガは、三メートルほど先の茂みに向かってふよふよと歩き始めた。 「そっちにルリナさんがいるんかい?」 ヤローがワタシラガの後を追うと、円形に短く刈られた草むらに出た。 ぽっかりとそこだけ日が当たり温かいが、ルリナのボールホルダーを見つけたヤローの背筋に冷たい汗が流れた。 「これは、ルリナさんのホルダー!」 急いで一番の相棒であるカジリガメをボールから出す。 「カジリガメ! ルリナさんに何かあったんかい?」 するとカジリガメはエンジンシティのある方向を頭で指し示した。 「エンジンシティにルリナさんがいるんじゃな?」 カジリガメが力強く頷く。 ヤローはカジリガメにルリナのボールホルダーを括り付けると、「お前さんはカブさん達に知らせてくんしゃい」と言い、ワタシラガをボールに戻すとエンジンシティへ向かった。 エンジンシティに入った直後、ヤローはシティ内の倉庫群をひたすら調べた。 もうルリナがいなくなって三十分が経過している。 もしかしたら危険な目に遭っているかもしれない。 そんな悪い予感がヤローの頭を支配しつつあった。 「ルリナさん、どこにいるんじゃ……」 すると倉庫群の最奥、一際古い倉庫の前に水色に光る欠片が落ちていた。 「これ! ルリナさんのネイルじゃ!」 ヤローはネイルが落ちていた倉庫の扉を勢いよく開けた。 そう思って目を開けると、そこは見慣れない暗い場所だった。 おそらく建物の中だということは分かったが、パイプ椅子に座らされ、両手両足を後ろで縛られているせいで体の自由が利かない。 「頭、目を覚ましましたよ!」 低い女性の呼び声で、ようやく意識がはっきりする。 目の前には黒い服を纏った人物が四人。 髪の長さと背格好から見て二人は女性、もう二人は男性だと思われた。 「目が覚めたかい、ジムリーダー・ルリナ」 一際体格の良い男が話しかけてきた。 「頭」と呼ばれていたということは、この男がリーダー格らしい。 「おかげさまで。 最悪な目覚めだけど」 「それは悪かったな。 だが、こうでもしないと貴女と話ができないと思ってね」 すると男はスッとルリナの前に跪く。 「単刀直入に聞く。 バウタウンのジムリーダーに代々伝わる、財宝のありかを教えてもらおうか」 財宝? しかもジムリーダーに伝わる? そんなことはルリナにとって初耳だった。 「知らないわよ、そんなこと」 「そんなはずない! さっさと答えなさい!」 女の一人が持っていたモンスターボールからポケモンが飛び出す。 ポケモンはザクッとルリナの長い髪を切り落として主の元に戻る。 女の元に戻ったデンチュラの前足には、ルリナの髪が握られていた。 「答えないと、今度は綺麗な貴女の肌が傷つくことになりますよ」 リーダー格の男がゆっくりとした落ち着いた声で話す。 しかしどことなく怒気が含まれていた。 「そんなこと言われても、本当に知らないものは知らないわよ!」 ルリナの声が大きくなる。 「バウタウンに伝わるのは、二匹のポケモンによって守られたという灯台の伝承だけ。 それ以上でも、それ以下でもないわ。 財宝の話なんて、こっちが教えてほしいぐらいよ」 ルリナのはっきりとした返答に、リーダー格の男以外の人物は動揺を隠せなかった。 「くそ、ガセ情報か!」 「どうするの、お頭?」 それまで黙っていたリーダー格の男は腕組みをしたまま「仕方ない、あきらめよう」と静かに呟いた。 「ただし、顔を見られたジムリーダーは放ってはおけないな」 するとリーダー格の男はモンスターボールからエンニュートを出現させた。 「麗しいバウタウンジムリーダー・ルリナ。 短い間だったが、話ができて嬉しかったよ。 さようなら」 男がエンニュートに技を指示しようとした時、ガララという大きな音が響き、体格の良い男性が現れた。 「誰だ!?」 ルリナはパチパチと何回も瞬きをして目を慣らす。 はっきりした視界に映ったのは、倉庫の扉を開け放つヤローの姿だった。 「ヤロー!」 「チッ! ターフタウンのジムリーダーか」 長方形に切り開かれた光の中で、ヤローが歩みを進める。 「ルリナさん! 大丈夫……」 瞬間、ヤローの表情が凍る。 ヤローの目に映った無残に切られたルリナの髪の毛が、まるでルリナの心のように見えたのだ。 ヤローは自身の体の熱が一気に沸騰する感覚に襲われた。 「あんたら、ルリナに何をしとるんや!」 「ふん。 ターフタウンのジムリーダーなら余裕だろ。 やれ」 「あいよ、お頭!」 「了解!」 黒服の男女が、それぞれボールからデンチュラとレパルダスを出す。 ヤローも自身のボールホルダーからチェリムとリーフィアを繰り出した。 「ダブルで!」 「ふいうち!」 デンチュラとレパルダスがそれぞれ、チェリムとリーフィアに飛び掛かる。 「チェリム『せいちょう』! リーフィアは『にほんばれ』!」 相手が攻撃技を出さないと成功しない「ふいうち」。 タイミングを外してデンチュラとレパルダスは体勢を大きく崩した。 「相性ならこっちが有利よ! デンチュラ『きりさく』!」 デンチュラが鋭い爪でチェリムに襲い掛かる。 しかしチェリムのフォルムチェンジに驚き、一瞬だけ隙ができた。 「チェリム、『ウェザーボール』!」 チェリムは白い球体を発生させると、それを空に向かって打ち上げた。 打ち上げられた球体は「にほんばれ」の光を受けて燃え盛る炎を纏うと、そのままデンチュラに向かって勢いよく落下した。 デンチュラは「ギジュ!」とうめき声を上げると、そのまま動かなくなった。 「デンチュラ!? どうして」 「陽射しが強い状態じゃと、技『ウェザーボール』は炎タイプになるんじゃよ!」 「くそ! レパルダス『つじぎり』!」 「リーフィアは『ソーラーブレード』!」 ヤローの指示直後、リーフィアの頭上に巨大な剣が現れた。 剣は眩い緑色に光ると、リーフィアの動作に従ってレパルダスの体に重い一撃をくらわせた。 レパルダスの体が一瞬にして倉庫の奥へと吹っ飛ぶ。 「レパルダス!?」 「……なるほど。 陽射しが強い状態で、技の発動時間が短縮されたか」 リーダー格の男は冷静に分析すると、手持ちのエンニュートに指示を出す。 加えて、もう一人の女性がチラーミィを繰り出した。 「チラーミィはリーフィアに『うたう』!」 「エンニュートはチェリムに『ほのおのムチ』」 「チェリム『まもる』!」 エンニュートの赤くしなる尾が届くよりも速く、チェリムは守りの体勢に入り攻撃を凌いだ。 「リーフィアへの指示が遅いよ!」 チラーミィの心地よい歌声がリーフィアの耳に触れる。 しかしリーフィアは眠る様子がない。 「な!? どうして!」 「リーフィアの特性は『リーフガード』。 陽射しが強ければ、状態異常にはならん! リーフィア、もう一度『ソーラーブレード』!」 再び巨大な剣が現れ、今度はチラーミィを上から叩きつけた。 「……これであんた一人だけど、まだやるんかい?」 「……ふっ。 仕方ない、私の負け」 男が両手を上げると、それに反応したようにエンニュートの口が赤くなる。 「ヤロー、油断しないで!」 「エンニュート『かえんほうしゃ』!」 瞬間、エンニュートの口から逆巻く炎がリーフィアのいる方向に放たれる。 しかしそこにリーフィアの姿はなかった。 「いない!? どこに」 すると、エンニュートの体の下がボコッと盛り上がる。 エンニュートが避けようとするも間に合わず、地面からの一撃に体が宙を舞った。 「なん、だと?」 エンニュートの体が地面に落ちるのと同時に、リーダー格の男の膝も崩れた。 「リーフィアの『あなをほる』じゃ。 炎と毒対策も忘れとらんよ」 [newpage] ギー ガラガラ 一際大きな音を立てて、倉庫の扉が開けられる。 中に入って来たのはカブと三人の警察官だった。 「ルリナくん、ヤローくん! 無事かい!?」 「カブさん!」 「こっちは大丈夫です。 犯人達はあっちじゃよ」 ヤローの指差した方向には、ナットレイの蔓に巻かれた黒服の人物達がいた。 「こいつら! カントーとジョウト地方にいた、ロケット団とかいう奴らじゃないか?」 「そうだな。 ガラルにも残党が来ていたとは」 「逮捕に感謝致します、ヤロー殿」 ヤローはルリナを縛っていた縄をすべて解く。 「いんや、頑張ったのはポケモン達じゃからな」 ヤローがリーフィアとチェリムの頭を撫でる。 「そのチェリムとリーフィア……。 見かけない子達ね」 「あぁ、ダブルバトル用にと育ててみたんじゃよ。 戦術もうまくいって良かったです」 二匹をボールに戻すと、ヤローは「よいしょ」とルリナをお姫様抱っこした。 「えっ!? ち、ちょっとヤロー! 私歩けるから!」 「駄目じゃよルリナさん。 まだ緊張が取れてないやろ?」 「でも、恥ずかしいから……」 ルリナの頬が紅潮する。 するとヤローがフワッと微笑んだ。 「たまには僕にも甘えてくんさい」 恥ずかしさは消えないものの、ルリナはヤローに体を預けることにした。 すると、あることに気づく。 「そういえばヤロー」 「何じゃろうか?」 「バトルに入る前、私のこと呼び捨てにしたわよね」 ヤローの足がピタリと止まる。 今度はヤローの頬がみるみる紅潮していった。 「あ、えと、そうじゃった、かな?」 「……ふふ。 気づいていなかったのね」 ルリナが悪戯っ子のように微笑む。 そして 「たまには呼び捨てでもいいわよ」 と、ヤローにだけ聞こえるように囁いた。 「……おや、二人とも暑いのかい? 顔が真っ赤だよ」 日が沈みかけた空には、キラキラと星が輝き始めていた。 終わり.

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ギンガ団員、ガラルにて

ヤロー 手持ち

続いてしまった。 ヤローさんのターン! 私以外にも需要があってよかったねヤローさん…! 今んところダンデさんとヤローさん以外は関わらせるつもりはないのだけれど、需要的にはやっぱりドラゴン使いさんなの?? 供給過多な彼は必要ないかと思うのだけれどどうなんでしょう 目そらし そんなことより剣盾はダウンロードでメタグロス使えるようにしてくれ。 ORASでは色違いメタグロスめちゃくちゃ使ってたんだ…銀色のメタグロスクソほど可愛いよね!!!!!!!どうやってカレー食べるのかわかんないけどカレー食べてるメタグロス絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対可愛いよね!!!!!!!!!!!!!!!! 前作ランキング、フォロー、コメント、ありがとうございます励みになります…。 *追記* 2月7日女子に人気ランキング84位ありがとうございます。 !ATTENTION! かっこいいチャンピオンはいません。 いるのはクソ鈍感ポンコツチャンピオンです。 くさタイプのジムリーダーはよりほんわかしてます。 当社比 この人口調わからん。 夢主名前あります。 作者の好みを詰め込みに詰め込んだ作品です。 バトルしません。 既にちょっとなと思われてる方は戻るボタン連打!!!!! [newpage] 「え」 「あ。 おはようございます。 今からお仕事ですか?ご近所さんやのに、初めてお話しましたなあ。 よかったらこれから仲良くしてくれると嬉しいですわ」 ターフタウンに住んでるし、ご近所さんらしいというのも知っていたけれど、エンカウントだけは今まで避けていたのに! ターフタウンのアイドル、ジムリーダーのヤローさんは朝からニッコリニコニコ、素晴らしい笑顔を向けてくれている。 私の足元にはロコン。 昨日からボールに戻りたがらないレパルダスがヤローさんの元へ近付いて行く。 待って、ねぇ、お願い待って、レパルダスちゃん。 初めて会う人で気になるのはわかるの。 わかるんだけれどこれ以上近い距離でヤローさんの笑顔を喰らってしまうと私溶ける。 絶対溶ける。 「わ、ロコンはよく一緒におるの見たことありますけど、このレパルダスは初めて見ましたわ。 人懐っこい子なんじゃなあ。 よしよし」 ヒョェ…。 笑顔で私のレパルダスを撫でるヤローさんも可愛いしうちのレパルダスちゃんもめちゃくちゃ可愛いので可愛いの二乗でオーバーキル。 死んだ。 まだ足元から動かないロコンは初めましての人には警戒心バリバリのおくびょうさんだ。 慣れたらとてつもなく可愛い。 可愛いしか言ってないな私。 私の手持ちは三体。 もう一体は怪我をしたラクライちゃんが気になるらしく預かり屋さんにお泊まりしている。 同じでんきタイプだとやっぱりそういう仲間意識みたいなのがあるのかな?みんな四足歩行である。 いつも余裕を持って預かり屋さんに向かっているので、私は平気だがヤローさんはジムリーダーだ。 ジムチャレンジの時期ではないと言っても当然お忙しい人だろう。 あっ、レパルダスちゃん陥落した。 ヤローさんの撫でるテクにご満悦している。 この子は首筋から耳の根元に弱い。 それをまるで最初っから知り尽くしているかのようにヤローさんは撫で続けている。 幸せそうだなぁ、本当にポケモンが好きなんだろう。 「あ、あの、ヤローさん、お時間大丈夫ですか?」 「へ。 あっ、いかん!忘れ物取りに来ただけなんじゃった!ついレパルダスの撫で心地が良すぎて…。 また今度会うた時にそっちのロコンも撫でさせて欲しいもんです。 すみません、それじゃあ失礼しますわ!」 大きくヒラヒラと手を振って去って行くヤローさん。 こちらに身体を向けているから後ろ歩きでスタジアム方面に近付いて行っているのだが、躓いているのを目撃してしまった。 ヤローさんは少し照れながら頬を搔いて、にへっと笑っている。 今度こそ背中を向けて歩いていった。 なにあのアイドルかわいい。 レパルダスは私に擦り寄ってきて甘い声で鳴く。 そうか、気持ちよかったか。 わしゃわしゃと頭を撫でたら止めろと言うように低い声で威嚇された。 私!主人!ねぇ! ロコンは早く抱っこしろと前足を私の太腿辺りに置いてきているし、私のポケモンたち自由すぎない?誰に似たの? 余裕があるとは言え、いつもよりゆっくりなのには変わりはない。 ロコンを腕に抱えてからレパルダスにボールに入ってもらう、つもりでした。 ぷいと私に顔を背けてさっさと5番道路方面へしゃなりしゃなりと歩いて行ってしまう。 歩く姿も綺麗だし可愛いけど、おーい、どうしてボールに戻ってくれないのよー。 レパルダスは私に早く来いと鳴くので、かしこまりましたと着いて行くしかないのである。 うん、ポケモン至上主義になるのなんてポケモンたちが可愛すぎるから仕方ないことだよね!うん! [newpage] 『メッソンは俺が育てる。 大事にする』 仕事終わりにスマホロトムがメッセージを受信していると教えてくれた。 確認するとダンデからで、どうやらあの子たちを未来あるトレーナーに譲り渡したらしかった。 メッソンはダンデの元に行ったんだね。 彼は私のことを嫌いだろうけどポケモンのことに関しては人一倍信頼出来る。 なんてったってチャンピオン。 おじいちゃんがもうラクライの怪我は治ったよと教えてくれて、昨日ずっと付きっきりだった私のもう一体のポケモン、サンダースをモンスターボールに戻す。 お疲れ様、今日はゆっくり休んでね。 偶然見つけたかみなりのいしでイーブイが進化してサンダースに、チョロネコがレベルアップで唯一進化してレパルダスに、そして子供の頃から私のそばに居てくれたロコンが私の愛しいポケモンたちだ。 バトルはもうしないけれど、この子たちもバトルを好んではいないしそれでいいのだと思うことにした。 預かり屋さんで私がゆっくりと働いている間レパルダスだけは5番道路で遊んでいたようで、探しに行った時には野生のチラーミィやヌイコグマたちとお昼寝していた。 私が悶絶している間に何も言わずに写真を撮っていたロトムちゃんは最高だと思う。 君は本当に持ち主のことをよくわかっているね、大好き。 レパルダスは起こすとめちゃくちゃに機嫌が悪くなるのでそっとモンスターボールに戻す。 その際野生のポケモンたちはビックリして草むらに走っていってしまった。 ごめんよ、驚かすつもりはなかったんだ。 いや、普通驚くよな。 ロコンはやっぱりボールに入るのを首を振って拒否した。 どうしてそんなに頑ななんだい、ロコンちゃん…。 でもそっかぁ!嫌かぁ!で許してしまうポケモンたちに甘い主人である。 買い物をしない日のお決まりになっているお仕事帰りターフタウンのスタジアム周りの散歩を済ませて、さて帰ろうと思ったところで声をかけられた。 あれ、この声、朝も聞いたような気がするなぁ。 ゆっくりと人影が見える方に顔を向けるとそこには当然のようにアイドルの笑顔があった。 待って、本日二度目の会合は本当に死ぬ。 「お疲れ様です。 今帰りですか?」 「はっ、はい!や、ヤローさんも今終わりですか?」 「はいな、丁度帰ろうと思って外に出たとこですわ。 帰り道一緒ですし、よかったら話しながら帰ってもええじゃろうか?」 そんな恐れ多い。 なんてことは本人の前で言えるわけもなく、じゃあ一緒にと返答するしかないのだ。 しかし本当に太陽のような人だな。 隣にいるだけでマイナスイオンが出てるのかと思うくらい癒される。 ほんわかする。 何だこの人すごいな。 「そういえばそのロコンも朝のレパルダスもよく育てられとると思っとったんじゃけど、ポケモンバトルはせんのですか?」 「…はい、私にはバトルの才能はありませんから。 でも、それでもいいんです。 ポケモンたちを育てるっていうことに人生をかけていこうと思ってるので!」 「そうなんですねえ、こんなにちゃんと育てられたポケモンとバトル出来たら楽しいと思ったんじゃが…、いや、ランさんがそう決めとるんじゃったらそれがいいわな」 「はい!…あれ、私名乗りましたっけ?」 「え、あ、ああ、預かり屋さんのランっていえばターフタウンで知らん人はおりませんわ」 いつから私そんなに有名人に…。 まぁでも預かり屋さんのお客さんの中にはターフタウンでどこにあるのか聞いてくる人たちもいて、その人たちは絶対にこう言う。 あなたがランさんですか?なんでターフタウンで私の名前独り歩きしてるんだ。 今日の朝も姿を見たからかロコンはヤローさんに興味を持ち始めていて、ちらちらと様子を伺っている。 ヤローさんもヤローさんでロコンの方を気にしていた。 ポケモン好きにも程がある。 その様を見ていた私はすぐさまロコンを抱き上げヤローさんへ差し出した。 ロコンからは抗議の鳴き声が上がっているがアイドルが触れんじゃろうか、と目で語ってきたらそりゃ供物にするだろうよ。 晩ご飯ちょっとお高めのやつにしてあげるから我慢してロコンちゃん! 「へ、いいん、ですか?」 「噛み付いたり引っ掻いたりは絶対にしない子なので大丈夫ですよ。 ロコンの機嫌は後で取っときます」 「…じゃあ、遠慮なく。 …ふあー、もふもふじゃあ…ウールーとは違ったもふもふ…」 可愛いの暴力。 今ヤローさんもふもふって言った?ふわふわしてる人がもふもふって言ってほんわかしてるのやばくね?擬音が多い! ロコンはレパルダスをも陥落させたヤローさんの撫でテクに警戒心や緊張といった落ち着きを心地いい落ち着きに変えていく。 私の手持ちたちをどんどん陥落させていくヤローさん、恐ろしい人…! 私の住んでいるアパートの前までロコンを撫で続けたヤローさんは名残惜しそうに私にロコンを手渡して、最後に頭を一撫でしてありがとうございますと笑ってくれた。 近いところで見る推しの笑顔は太陽のようだね。 溶けた。 ヤローさんを見送ってアパートの自分の部屋の前まで行くと。 帰ってきたな」 お忙しいはずのガラルチャンピオンが扉の前で待機していました。 預かり屋さんでの仕事ぶりを評価されてターフタウンでも有名なんだと思っていたが、有名なのはヤローさんのファンっぷり。 ほぼ毎日スタジアム周り散歩してて、ヤローさんとウールー、ワンパチの戯れを真っ赤な顔で口元抑えても隠しきれてない笑みを見た町民たちに預かり屋んとこの娘っ子はヤローさんのことえらい好きやなあと認識された。 本人は新参者の私がヤローさんのファンを名乗るなんて烏滸がましい!と思っている。 勘違いの方向はいい事はいい方向に、悪い事は悪い方向に。 つまり好んでるヤローさんに関する勘違いはいい方向に、嫌われてると思い込んでるチャンピオンに関する勘違いは悪い方向にいく。 太陽のようなくさタイプのジムリーダー兼アイドル 数年前から存在は認識していたし、近所に住んでるのに全然話しかけられなかった人。 会ったら逃げられる。 ウールーやワンパチと戯れているからか上昇した撫でテクを今回披露して、ブリーダーの手持ちポケモン二体を陥落させた。 初めて話してみたらめちゃくちゃ緊張して顔赤くするブリーダーもそのポケモンも可愛くって仕方がなかった。 ちなみに視線はロコンだけじゃなくブリーダーにもやっていた。 気づかれない。 恋愛経験値はゼロどころかマイナススタートのお人だと思っているのでフラグが立つかはわからない。 忙しいはずの男の方の幼馴染 仕事は終わらせてきたし、リザードンに連れてきてもらったから迷子にはならなかったぞ! 拗ねたロコンちゃんが続きの上で不貞寝してます。

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